『指輪をはめたい』 伊藤たかみ
前の彼女に振られてから、30歳になるまでに結婚して見返してやるのだと誓っていた僕。 指輪も買った。誕生日も近い。 しかし、転んで頭を打ち、いったい誰に プロポーズしようとしていたのか肝心の記憶だけを失ってしまう。 僕の本当の相手は誰? 大人になりきれない29歳・オトコの結婚観をチクリと描きだす。
このタイトルをみた妹は 姉の寂しい病がいよいよ末期になったのではないかと心配してくれましたが(笑)
この作品は男性作家が書いた男性主人公の物語ですから。 心配無用です。(←?!)
確かに、タイトルに惹かれて手に取ったことは間違いないですが(´▽`;)
同じ歳の男子の頭の中はこんな感じかぁー って ちょっとガッカリしてみたり、
でも、わがままで幼い感じが ちょっと落ち着くような気もする(笑)
自分と似ているような気がして。。
プロポーズする相手だけ忘れちゃうなんていう ありえなさそうな設定の中で
主人公が真剣に3人の女性を見つめていく過程が 妙にリアル。
どういう視点で女性をみているのか なんとなく勉強になりました(笑)
・・・その視点はけっこう現実的で 痛いところを突かれている感じで心地よくはないですが(^^;)
結末はちょっとファンタジーっぽくなっていて
理解しにくいと言うか ストンと落ちなかったのだけれど。
それなのになんだか爽快感が残るような おもしろい作品でした。
三股?! なんて勝手な男!!! ってイライラしちゃう女性読者は多いかもしれませんが(^^;)
男性読者はどうなんだろう? 感想をきいてみたいです。
これ映画化されるんですね?! 興味津々(^^)