『群青の夜の羽毛布』 山本文緒
丘の上の家でひっそり暮らす不思議な女性・さとるに惹かれていく大学生の鉄男。 しかし、母親に怯え、他人とうまくつきあえない不安定な彼女の姿に 次第に疑問を募らせていく。 母娘3人の憎悪が噴出するときに見えてくる、戦慄の情景とは――。 恋愛の先にある家族の濃い闇を描いて、読者の熱狂的支持を受け続ける傑作長編小説。
誰の言葉なのかわからない・・ というミステリアスな感じで
先へ先へどんどん引き込まれました。
(普通は途中で気付くものなのかもしれないけど
私は最後までカウンセリングを受けているのが誰なのかわからず。。
ミステリーを読んでいるみたいだった(笑))
家族って本当にそれぞれで、本書のように複雑じゃなくても
どの家族にも事情があって
その家族にしかわからない暗黙の了解みたいなものがあって
家族だからといって みんな仲良し☆なわけじゃなくて
それぞれに悩みをかかえていたりして。。
人付き合いって難しいものですね。
家族という近しい関係であるからこそ より難しいのかもしれない。。なんて思ってしまいました。
イロイロ考えさせられる作品でしたが
ときおり垣間見える「若い男の子」の心情に “へぇ~こんな風に思っているのね~” なんて
思ってみたりもして(^^)
本上まなみさん主演で映画化されていたんですね~。DVD探してみようと思います♪