『男の涙 女の涙』 石田衣良/選
ぼくたちはいつも、もっと速くもっと賢くと生き急がされているけれど、 そんなときこそ心のおもてをうるおす涙の力を思いだしてほしい。 生きることの重み、どうしようもない切なさを描く名作9編。 ・ 団 鬼六 「瘋癲の果て さくら昇天」 ・ 眉村 卓 「話を読む」 ・ 石田 衣良 「真珠のコップ」 ・ 江國 香織 「デューク」 ・ 浅田 次郎 「スターダスト・レヴュー」 ・ 永沢 光雄 「すべて世は事もなし」 ・ 伊集院 静 「麦を噛む」 ・ 野坂 昭如 「凧になったお母さん」 ・ 川端 康成 「有難う」
タイトルが 「涙」 っていうことは、読んだら泣きそうだなーって思っていましたが
涙は出ませんでした・・・。 涙腺がゆるーい私にも珍しいことがあるものです(^^;)
でも、じーーーんと切ない感じで、どれも良かったです。
短編集って 読んでいるうちに話の内容が合体してしまったりするんですけど(←アホ^^;)
こういう企画のものは それぞれ作者が違うので 混乱しなくて読みやすいかも。。
読んだことのない人の作品も こういう形だと気軽に読めていいですね(^^)
特に理由もなく食わず嫌いだった伊集院さん 初めて読みましたがとても素敵なお話で。
違う作品も読んでみたいかも。と思いました。
江國さんの「デューク」は他の短編集の中で読んだことがあったのですが
読んでから気付きました(^^;) すっかり忘れちゃっているのが切ない。。