『パラレル』 長嶋有
妻の浮気が先か、それとも僕の失職が原因か? ともあれ僕は、会社を辞め離婚した。 顔面至上主義のプレイボーイ津田と、別れてもなお連絡が来る元妻、そして新しい恋人…。 錯綜する人間関係と、男と女の行き違いを絶妙な距離感で描く長嶋有初の長篇。 斬新な構成と思わず書きとめたくなる名言満載の野心作。
だいぶ前に読んだので細かいところは忘れてしまいましたが (←バカ・・)
「ラブかジョブか」 という言葉が印象に残っています。。。(謎)
主人公の七郎は、グズグズで情けなーい感じでいまいちシャキッといない人なのですが
でも、大半の男性の心情ってこういうもの??なんて思いながら読みました(^^;)
解説にも書いてあったのですが 「これは俺の話だ!!」って思う人、多いんじゃないでしょうか?(笑)
『ジャージの二人』 という作品もこんな感じのグズグズ男性の話でしたが、
この人・・・なんだかなぁーーーーと思いつつも おもしろく読んでしまうのは
やっぱり私自身がグズグズだからなんだろうか。。。
ちょっと胸が痛かったりするのだけれど、共感しやすくておもしろいのです(^^;)
そしてやっぱり女性の描き方がすごいなぁと思うのです。
キャバクラ嬢のサオリだったり 元妻だったり
脇役ではあるけれど すごく魅力的で気になってしまう登場人物でした(^^)
けっこうお気に入りの一冊です♪