『卵の緒』 瀬尾まいこ
僕は捨て子だ。 その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。 代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。 それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。 家庭の事情から、2人きりで暮らすことになった異母姉弟。 初めて会う2人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7's blood」)。 優しい気持ちになれる感動の作品集。
【 ただ、静かに沁みてくる。沁みてきて、強張っていた心をほぐしてくれる。 】 (解説より)
まさにそんな感じだなぁと思いました☆ (↑肩こりに効きそうじゃないですか?^^;)
決して “理想の家族” ではないんだけれど。
形は崩れているんだけれど 愛にあふれています。
ちょっと切なく でもほっこりしました。
最初は主人公の 「僕」(9歳) の目線で読んでいましたが
途中で 「母さん」 が私と同じ27歳(!)だということを知り
そこからはかなり母さん寄りで読みました^^;
この 「母さん」 がちょっと脱力気味で強くてかっこよくて優しくて
私も将来 “好きだよ” “愛してるよ” って
子どもにたくさん言ってあげられる親になりたいなぁ。
高校生の 「七子」 が 父親の愛人の子 「七生」 と一緒にすごす数カ月間。
兄弟 親 友達 先生 恋人、、 相手が誰であっても
人と打ち解けていくこと 人を好きになることって 素敵なことだなぁと思いました(*^_^*)
この作品は2004年にNHKでドラマ化されていたんですね。
主演は蒼井優ちゃん。DVD探さないと^^♪