『イッツ・オンリー・トーク』 絲山秋子
引っ越しの朝、男に振られた。 やってきた蒲田の街で名前を呼ばれた。 EDの議員、鬱病のヤクザ、痴漢、いとこの居候―― 遠い点と点とが形づくる星座のような関係。 ひと夏の出会いと別れを、キング・クリムゾンに乗せて “ムダ話さ” と歌いとばす デビュー作。 高崎での乗馬仲間との再会を描く 「第七障害」 併録。
「ほっとするもの」って何だろうって考えると
いきつくところは人の体温なのかもしれません。
家族だったり恋人だったり、あたたかい手に触れるだけで落ち着いたりするんですよねぇ。。
“痴漢” が非常に魅力的な人物で。。(≧▽≦)
誰も愛していないようにみえる主人公が、唯一心を許したのは“痴漢”だったのかも?
と思いました。
私だけじゃなくて女性みんな(男性も?)そうだと思うんですけど
落ち込んだりしたときに 男性の手が頭とか肩にそっと置かれると
安心するし きゅーん♡♡ってなりますよね^^
色々な言葉をかけてもらうよりも その 「手」 のほうがほっとするというか。。ね。
併録の 「第七障害」 が すごくよくて、表題作を忘れそうになっちゃいました(笑)
あとがきもおもしろかったし お気に入りの一冊となりました★