『子宮の記憶 ここにあなたがいる』 藤田宜永

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  会いに行こう、かつて僕を誘拐した女に。

  生後3日で新生児室から連れ去られた過去を持つ17歳の島本真人は、

  実母の愛を充分に受けずに育った。

  父が経営する歯科医院の機材を壊して、現金を持ち出した真人は

  神奈川県の真鶴を目指す。 そこには 「誘拐犯」 黒江愛子が住んでいるのだ。




厚みのある本ですけど、私にしては早く読めちゃったかな。


単行本のときは 『キッドナップ』 という題名だったらしいです。


『子宮の記憶』と改題したからには、

誘拐犯が本当の母親だったのでは・・? と思いながら読んでしまったんですけど

誘拐犯は 誘拐犯のままでした^^;


どうして “子宮の”記憶 なんだろうか。。。





17歳の男の子って もっと アホな感じだと思うんですけど(笑)、

この主人公の真人くんは大人びてて 冷静で。

でもやっぱり少し危うさを感じる年頃で。


揺れる心情が時に苦しく時に心地よく 感じました。



本当の親子と偽りの親子、両方の“親子愛”

彼らの周りの人々も含め 色々な愛の物語でした。


結末の もっと先が知りたいなぁー。





真鶴って行ったことないのですが 本のなかでは閉塞感を感じる土地で

それがまたこの作品の味を深めている・・ 行ってみたいなぁと思いました。


映画では沖縄が舞台のようなので ちょっと雰囲気は違うのかなぁ?

楽しみです^^