『魂萌え!』 桐野夏生

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映画が観たいなぁと思い その前に原作を・・ということで読んでみました。


“萌え” といえば “アキバ系?” という貧困な発想しかできなかった私ですが(笑)

読んでみたら 素敵な作品でした。



(上)

  夫が突然、逝ってしまった。残された妻・敏子は59歳。まだ老いてはいないと思う。

  だが、この先、身体も精神も衰えていく不安を、いったいどうしたらいい。

  しかも、真面目だった亡夫に愛人だなんて。

  成人した息子と娘は遺産相続で勝手を言って相談もできない。

  「平凡な主婦」が直面せざるを得なくなったリアルな現実。

  もう「妻」でも「母」でもない彼女に、未知なる第二の人生の幕が開く。



(下)

  夫の愛人と修羅場を演じるなんて、これが自分の人生なのか。

  こんなにも荒々しい女が自分なのか。

  カプセルホテルへのプチ家出も、「あなたをもっと知りたい」と囁く男との逢瀬も、

  敏子の戸惑いを消しはしない。

  人はいくら歳を重ねても、一人で驚きと悩みに向き合うのだ。

  「老い方」に答えなんて、ない。 やっぱり、とことん行くしかない!

  定年後世代の男女に訪れる、魂の昂揚を描く。




平凡な主婦だった敏子が突然夫を失い

ひとりで強く歩き始めるまでの 葛藤や迷い、戸惑い

色々詰まっていました。



平穏な生活が突然なくなり

妻 母親 両方の役割を終え ひとりの女性として老いを生きる。。



年齢的にはまだまだ想像もつかないけれど、やっぱり寂しいんだろうなぁとか

自分だったらどうするんだろうとか 考えながら

敏子はどういう行動にでるのか?とドキドキしながら ページをめくりました。




読後感は爽やかな感じで 元気がでました^^



“萌え” という言葉がぴったり。 読んでナットクです(笑)








そうそう、59歳になっても 高校の同級生4人でワイワイ・・って

いいなぁーと思いました。

自分自身は古い友人との付き合いがだんだん薄れていってるような気がして。。(^▽^;)