『虚無のオペラ』 小池真理子

イメージ 1


年下のピアニストとの不倫関係を終わらせるため

4日間冬の京都の温泉旅館で過ごす結子。

別れのための4日間。

このまま時が止まればいいと思いながらも

やがて訪れる別れの朝。




本屋をふらついていてこの本をみかけたとき

“これは私が読まなくては・・”と思ったのですが

ちょっとタイミングが遅かった(笑)

というより、自分とはちょっと違ったかな。



老いに向かっていく女性の孤独

まだ若い男性との隔たりを感じながらも断ち切れない想い

2人の不倫関係を知らないであろう全盲の妻の妊娠を知り

結子は別れを決意する・・・


とまどいもありながら 最後の4日をすごす2人

読んでいて切なくなりましたが

別れの朝のくだりは 潔さすら感じました。

旅立ち、とは違うけれど、、、


彼女はどう生きていくのか 彼はどう生きていくのか

もうちょっと先を知りたい感じは残りましたが

考えさせられるストーリーでした。