『虚無のオペラ』 小池真理子
年下のピアニストとの不倫関係を終わらせるため
4日間冬の京都の温泉旅館で過ごす結子。
別れのための4日間。
このまま時が止まればいいと思いながらも
やがて訪れる別れの朝。
本屋をふらついていてこの本をみかけたとき
“これは私が読まなくては・・”と思ったのですが
ちょっとタイミングが遅かった(笑)
というより、自分とはちょっと違ったかな。
老いに向かっていく女性の孤独
まだ若い男性との隔たりを感じながらも断ち切れない想い
2人の不倫関係を知らないであろう全盲の妻の妊娠を知り
結子は別れを決意する・・・
とまどいもありながら 最後の4日をすごす2人
読んでいて切なくなりましたが
別れの朝のくだりは 潔さすら感じました。
旅立ち、とは違うけれど、、、
彼女はどう生きていくのか 彼はどう生きていくのか
もうちょっと先を知りたい感じは残りましたが
考えさせられるストーリーでした。