2008-04-20から1日間の記事一覧

『河岸忘日抄』 堀江敏幸

セーヌと思しき河に浮かぶ船を仮寓とする「彼」。 陽あたりのいいリビング。 本とレコードが几帳面に並ぶ樫の木の棚。 訪ねる者はといえば、郵便を届けにきて珈琲をのんでゆく配達夫くらいだ。 謎めいた大家を時に見舞いながら、ブッツァーティ、チェーホフ…

映画 『明日への遺言』

第二次世界大戦終了後、戦争末期に名古屋を空爆した米軍捕虜を処刑した責任を問われ、 B級戦犯として裁判にかけられた岡田資中将(藤田まこと)。 裁判で彼は 「一般民衆への無差別爆撃の責任は誰が負うのか、 命令により実行した部下の責任は誰が負うべき…