『昔の恋人』 藤堂志津子
忘れてしまいたい恋もある。胸にしまっておきたい愛もある。 なつかしさと、ほろ苦さと、悔いと、いとおしさ、すべてがない交ぜの「昔の恋人」 十数年ぶりの電話をきっかけに、かつての恋人との再会をはたす表題作の他、 著者自身の体験を色濃く反映した傑作全4編。 通り過ぎてきた季節を振りかえれば、甘く美しいだけではない思い出が多くて。 苦みのきいた大人の恋物語。
みなさんにとって 「昔の恋人」 はどんな存在ですか?^^
忘れられない人はいますか? 今もやり直したいと思うことはありますか?
主人公はどれも40歳前後の女性。
15年前とか20年前の恋人との偶然の再会を軸に物語は進みます。
が、、、
ドラマチックなハッピーエンドは・・・ありませんでした(^^;)
(現実的な展開は この作者さんの「色」ですかね(笑))
“想い出”って時間の経過とともに変化していくものなのかなぁと思います。
過去の出来事って 起こったこと自体は1つだし 今さら変えられないけれど、
そのことを現在の自分がどう捉えているか?ということが “想い出” だと思うので。
自分自身の感情や心境が変化していくに従って
“想い出” も少しずつ変わっていくのではないでしょうか?
私の場合は 「忘却」 が多いかも(^^; ←これは変化じゃなくて単に薄れてるだけか…(笑)
忘れていなくても、「脚色」 とか。。
想い出に妄想(願望?)もまじっていたりして(笑)何が本当に起こったことなのか
わからなくなったりしませんか?(←バカ^^;?)
それにしても、20年前の恋人って 覚えているものなんですかねー?
おじさまたちとお酒を飲むと “学生時代の彼女がさぁ~”っていう話をする方が
多いような感じもしますが・・記憶に残っているものなんでしょうか^^?
私は記憶に難あり(笑)の人間なので、ここ数年の記憶もあやしいです(´▽`;)
大人の恋物語。もっと年を重ねてから読み返してみたい一冊です。