『重力ピエロ』 伊坂幸太郎

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本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ


  ルールは越えられる。世界だって変えられる。

  読書界を圧倒した記念碑的名作。文庫化にあたり改稿。


  兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。

  家族には、過去に辛い出来事があった。

  その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。

  連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。

  そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。

  謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。


  溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。




弟の「春」は母親がレイプされたときにできた子供。

レイプという犯罪を肯定しなければ、自分は存在しない・・・という矛盾

春の危うい感じが 読んでいてハラハラしました。



この小説は好みが分かれるかもしれません。

文体に凝っていて なんだか ハイカラ な 感じでした^^



重いテーマなのに、終始明るく軽快なリズムで 読みやすかったです。


そして この兄弟のお父さんとお母さんがすごく素敵。

みんなどこかおかしいんだけど(笑)、みんな魅力的な人たちです。



結末は賛否両論ありそうですが おもしろい作品でした☆