『最後の息子』 吉田修一
中編3つが収録されています。
①最後の息子
新宿でオカマの「閻魔」ちゃんと同棲して、時々はガールフレンドとも会いながら、
気楽なモラトリアムの日々を過ごす「ぼく」のビデオ日記に残された映像とは…。
第84回文学界新人賞受賞作。
②破片
長崎に住む酒屋の親子。
水害の事故で母を失った過去を抱えながら、父と子2人が生きていく。
③Water
長崎の高校水泳部員たちを爽やかに描いた物語。
熱く燃えるメドレーリレーの4人のメンバー達の人生模様。
一冊におさまってはいるものの、どうしてこの3つが一冊に??という感じで
それぞれ個性のある作品でした。
しいて言えば、②と③は長崎弁っていうのが共通ですが(^_^;
他の土地の方言ってやっぱりちょっと読みにくいです。
否定なのか肯定なのかも一瞬考えてしまったり(笑)
個人的には③が一番好きでした♪
男子高校生の頭の中が垣間見える作品で・・若干恥ずかしかったです(@°▽°@)
帯には“とてもキュートな青春小説”と書かれているのですが
それぞれが抱えている問題は大きかったりして。。
考えさせられる部分もたくさんありました。