『深紅』 野沢尚

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数年前に話題になっていた本です。

(映画化されていたのを知らなかった・・観てみなくちゃ)



父、母、幼い弟2人は、顔を砕かれていた。 秋葉家を襲った一家惨殺事件。

修学旅行中でひとり生き残った奏子は、癒しがたい傷を負ったまま大学生に。

加害者は父に恨みを抱いてハンマーを振るった。

奏子は、加害者にも同じ年の娘・美歩がいたことを知る。

正体を隠し、奏子は美歩に会いに行く・・・



被害者の娘として 自分だけ生きていてはいけないのではないかと

悩みながら育った奏子。


母をなくし、父が殺人を犯し、

殺人者の娘として人の目を気にしながらも強く生きてきた美歩。


2人が近づき、親しくなり、美歩の夫の殺人計画を。。。

若さ、危うさ、暗さ、憎しみ、葛藤、、、

いろんなものが詰まった一冊でした。



心の闇みたいなものが“隠れ家”と表現されていましたが

隠れ家って誰でも持っているものじゃないかなぁと思いました。

もちろん、家族を失った苦しみによって闇は暗く深くなるのでしょうけど

惨殺事件によって隠れ家ができてしまった、という感じで書かれていたのが

ちょっと違和感あったかなぁ。



んー。でもよかった。

DVDみないと!