『娼年』 石田衣良

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女性のなかにひそむ 欲望の不思議


二十歳の‘少年’が、女性に体を売る仕事にひきこまれていくお話。




池袋ウエストゲートパーク」で有名な作者さんですが
そっちはなんだか手を出しにくく。(単なる食わず嫌い)
妖しげな題名に惹かれて(笑)この本を手に取りました。




ツボに入りました。

性描写も多いし、この作品の好き嫌いは分かれるかもしれませんが
私は好きです。


女性が求めているものは何か?

セックスとは何か?

人生とは何か?




ただセックスしただけなのに、終わった後いちだんと相手と親しくなれる。
ぼくは終わったあとの構えのない会話が好きだ。


この部分、共感。
セックスってコミュニケーションなんですよねぇ。
肌を合わせれば心の壁がすっと取れてより親しくなれる。

でも、その逆で悲しいセックスになってしまう場合も多いのかな。

主人公リョウ君の気持ちの変化が、いろいろ考えさせてくれました。






背表紙に「恋愛小説」と書いてあったけど
ラブストーリーちっくな感じではなかったな。




あ、そうそう
仕事柄(なのか?)ルール違反がどうも苦手です^^;
ルールは守らないとって思っちゃう。
売春行為。
主人公もちょっと迷うわけですが、最後には法律にひっかかることを・・・

あーあ やっぱりそうなのぉー って
最後は個人的にちょっと残念な感じの残る結末でした。
(ストーリーとしてはいいんだけど)