『妖櫻忌』 篠田節子
コワカッタヨ。
・・・よくみたら背表紙に「ホラー小説」って書いてあった。。
ホラーって感じではなかったけれど
読んでいてゾクゾクしました。 気味が悪いというか。。
著名な女流作家が若手演出家とともに 自宅の茶室で焼死。
作家の秘書だった女性が、作家をモデルとした手記を書くことになった。
出版社の担当社員・堀口の目線で
死亡した作家が乗り移ったかのような女性と、その創作活動が描かれている。
女性は作家の遺作を隠し、自分の名前で世に出そうと目論んでいるのか?
謎をおう担当社員がみたものは・・・
婦人病を患って子宮・膣を摘出した作家。
失った性に向かおうとする情念が彼女の文学を支えていたが
死してなお、強烈な念を現世に残す。
秘書が手記を書いていく中で この作家の影響がどんどん出てくるのですが
それが淡々と書かれていて気味が悪かった・・^^;
うーん。
ホラーっていう感じじゃないんだけど
怖い系はどうも苦手ジャンルだなぁ。
知らずに手を出してしまいました(笑)
表紙に惹かれて手にとってみたら、解説が小池真理子さんだったんですもの!!